イスラエルでは誰でも知っている有名なユダヤ教のラビであるイッツァク・カドゥリ師(Yitzhak Kaduri)が、 享年108歳で2006年1月28日に亡くなった。 彼はカバリストであり、偉大な精神的指導者とされて、 彼に祝福してもらうために彼の元を訪ねるユダヤ人は多かったそうである。 葬儀には20万人以上の正統派ユダヤ教徒、世俗的ユダヤ人が参列した。

彼は死の数ヶ月前に「メシアに会った」と発言し、さらに、メシアを描写するメッセージの６つの頭文字を並べるとメシアの名になると言って メモを残していった。 この「遺文」は、死後1年経ってから開封するようにと カドゥリ師は指示した。

そして1年後、2007年にメモを開封、そこに書かれてあった内容を解読すると、 メシアの名は「イェホシュア/イェシュア (Yehoshua/Yeshua)」であった。 彼が会ったメシアとは、実に「イエス・キリスト」のことであった。



イスラエルで最も優れたラビの一人と目される人物が、 メシアがイエスであると認めるに至ったことは、極めて重要な出来事である。 ユダヤ教徒の中にも、イエスをメシアだと認める人々が随分と増えてきている。 彼らのことは、メッシアニック・ジューと呼ばれているが、もともと同じ流れである ユダヤ教とキリスト教との和解が始まりだしている。

イスラエルのマスコミでは、波乱を避けるため、あまり報道されなかったが、カドゥリ師の公式サイトで、このことが公表された。 さらに、カドゥリ師は、現在病床、コーマ状態にある、イスラエル元首相アリエル・シャロンが亡くなられた直後にメシアは来るという、予言を残された。